妊活しながら土を耕す

自分たちらしい妊活のカタチ

決壊

結婚するまではよく泣いていた。

ささいなことでもよく泣いた。

でも、ここ数年は泣かなくなった。

夫は(というか、男性は?)泣くと不機嫌になるし

どうしていいかわからなくなるらしい。

そもそも泣いちゃうと話し合いにならないし…

 

そんなわけでここ数年はほとんど泣いていない気がする。

気がするだけで泣いているのかもしれないけど、

それでも公には(?)泣いていないと思う。

 

そんな抑え込んでいたものが決壊した日。

そば屋のお汁粉食べながら、しくしく泣いた。

出口の見えない妊活が辛かった。

八つ当たりもいいとこだったけど

それでも泣かずにはいられなかった。

 

夫は黙っているし、どうしたらいいかわからなかった。

 

家に帰る車の中で、少しずつ話をした。

だまって回り道をしてくれた夫。

お互いに大切で、想いあっていても

すれ違ってしまう時がある。

 

泣いてしまった私を逃げずに、責めずに、静かに受け止めてくれてありがとう。

 

治療をするのは主に女性かもしれないけれど

男性には不妊治療に主体的に関われないからこその辛さがきっとある。

それでも目指す道は同じで、

結果はどうであれ、最後は2人で一緒に笑っていられれる関係でありたい。

 

 

(とんこ)